はじめに
この FAQ について
この FAQ では、Windows に標準で備わるバックアップ作成機能と USB フラッシュ メモリーなどのストレージを使いバックアップを取る方法をまとめます。
また、手動で直にコピーや改編するなど絶対に触れてはいけないフォルダーについて説明します。
何か不具合が起きたときにデータを復元できるよう、定期的にバックアップを行いましょう。
操作手順
Windows に標準で備わるバックアップ作成機能
- 回復ドライブの作成
初回起動時のセットアップ、各種アップデートやセキュリティ アプリなどの登録後、時間をおかずに作成しましょう。
製品ご購入時の初期設定を保持しますので、クリーンな状態が保てます。
- 復元ポイントの作成
デバイス ドライバーの更新や、アプリの新規インストール時に自動的に復元ポイントが作成される場合もありますが、PC が健全な状態時、定期的に手動で作成しておくことも有効です。
復元ポイントを使用して回復した場合は、復元ポイント作成時の状態に戻ります。
※ 以降は、C ドライブ以外の内蔵ストレージがある場合、または USB 外付けストレージ、NAS (ネットワーク・アタッチド・ストレージ) などが用意できた場合に行います。
- 「 ファイルの履歴 」 を使用したバックアップ
このバックアップ方法は PC のシステム環境などを保存するのではなく、個人のデータの保存、更新のための方法です。
こちらは最低 1 か月に 1 度ほど実行することが推奨されています。
- システム イメージの作成
このバックアップ方法は OS の環境と個人のデータをバックアップするので、PC を丸ごとバックアップする方法です。
Microsoft は Windows 10 バージョン 1709 にてこの機能の更新をやめることを発表し、「 システム イメージ バックアップ ( SIB ) ソリューションについては、他のベンダー製のディスク全体のバックアップソリューションを使⽤することをお勧めします。 」 と表明していますが、機能としては OS 内に実装しています。
こちらは 3 か月から半年に 1 度ほど実行するとよいでしょう。
手動で直にコピーや改編するなど絶対に触れてはいけないフォルダー
- Program Files
- 場所
- C:\Program Files
Program Files からアプリのフォルダを削除しても、ほかの関連するリファレンスはシステム上に残ったままになるので、完全にアンインストールしたことにはなりませんし、まして別の PC にそのままコピーしても正常にアプリを起動することはできません。
- Program Files (x86) ( 64bit 版 Windows のみ )
- 場所
- C:\Program Files (x86)
上記、「 Program Files 」 と同様です。
- System32
- 場所
- C:\Windows\System32
こちらには、PC が適切に動作する上で欠かせない DLL ( ダイナミック リンク ライブラリ )ファイル、およびシステム プログラムが多数納められています。こちらを手動で改編すると、Windows を再インストールすることになるでしょう。
- System Volume Information
- 場所
- C:\System Volume Information
こちらには、
- システムに加えた変更を元に戻せるように PC が作成するシステムの復元ポイント
- Windows がドライブのインデックスを作成するために使用するデータ
- ファイルのバックアップに必要な 「 ボリューム シャドウ コピー サービス ( VSS ) 」 が作成したシャドウコピー
などが保存されています。
- WinSxS
- 場所
- C:\Windows\WinSxS
こちらには。すべての DLL について複数のバージョンが保存されており、Windows がプログラムを実行するときに適切なバージョンの DLL がロードされるようになっています。
- D3DSCache
- 場所
- \Users\ユーザー名\AppData\Local\D3DSCache
こちらには、Microsoft の API 「 Direct3D 」 用にキャッシュされた情報が収められています。
参考