はじめに
この FAQ について
この FAQ では、スリープ / 休止 / シャットダウンの状態から勝手にパソコンが起動してしまうときの対処方法を説明します。
この作業には、いくつかの確認及び変更項目があります。
この FAQ は、Windows 10 Pro バージョン 2004 で作成しています
Windows 10 バージョン 20H2 も同じ手順であることを確認しておりますが、
表示される手順や画面が異なることがございます。
バージョンの確認手順は、下記の FAQ を参照ください。
症状
タイマー起動や Wakeup On Lan 機能などを使用していないにも関わらず、パソコンがスリープ / 休止 /
シャットダウンの状態から意図しないタイミングで起動してしまう。
原因
原因の一つとして、接続している周辺機器、ネットワーク回線等を通じてマザーボードに伝えられる
電気的信号 ( ノイズ含む ) をマザーボードがパソコン起動用の信号と誤認識してしまうことがあります。
対策
BIOS 設定の変更
パソコンの自動起動に関する下記設定を 「 Disabled 」 にします。
「 Advanced Mode 」 で以下の設定を行います。
Advanced > APM Configuration
Power On By PS/2 Keybord
Power On By PS/2 Mouse
Power On By PCI-E/PCI
Power On By Ring
Power On By RTC
※ 製品によっては、上記設定項目の一部または全部が設けられていない場合もあります。
マウスの電源の管理・設定の確認及び変更
- [
スタート ] ボタンを右クリックし、クイックアクセスメニューから [ デバイス マネージャー(M) ] をクリックします。
- 「 デバイス マネージャー 」 画面が表示されます。
「 マウスとそのほかのポインティング デバイス 」 をクリックします。
- 「 マウスとそのほかのポインティング デバイス 」 の下に [ 表示したい項目 ] にポインターを
合わせ右クリックすると、一覧が表示されます。
[ プロパティ(R) ] をクリックします。
- マウス項目の 「 プロパティ 」 が表示されます。
[ 電源の管理 ] タブをクリックします。
「 このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする(O) 」 のチェックをはずすと
マウス操作によるスリープ解除ができなくなります。
[ OK ] をクリックします。
キーボードの電源の管理・設定の確認及び変更
- [
スタート ] ボタンを右クリックし、クイックアクセスメニューから [ デバイス マネージャー(M) ] をクリックします。
- 「 デバイス マネージャー 」 画面が表示されます。
[ キーボード ] をクリックします。
- 「 キーボード 」 の下に [ 表示したい項目 ] にポインターを合わせ右クリックすると、
一覧が表示されます。
[ プロパティ(R) ] をクリックします。
- 「 キーボード 」 項目のプロパティが表示されます。
[ 電源の管理 ] タブをクリックします。
「 このデバイスで、コンピューターのスタンバイ状態を解除できるようにする(O) 」 の項目から
チェックをはずすとキーボードからはスリープ解除できなくなります。
ネットワークアダプターの電源の管理・設定の確認及び変更
高速スタートアップ機能の無効化
- [
スタート ] ボタンを右クリックし、クイックアクセスメニューから [ 電源オプション(O) ] をクリックします。
- 「 電源とスリープ 」 画面が表示されます。
[ 電源の追加設定 ] をクリックします。
- 「 電源オプション 」 画面が表示されます。
[ 電源ボタンの動作の選択 ] をクリックします。
- 「 システム設定 」 画面が表示されます。
[ 現在利用可能ではない設定を変更します ] をクリックします。
- 同ウインドウ内の 「 シャットダウン設定 」 にある 「 高速スタートアップを有効にする (推奨) 」 の
チェックを外し [ 変更の保存 ] をクリックします。
省電力機能の設定変更
シャットダウン中に発生する起動については、下記の BIOS 設定を変更することによって回避できる
場合があります。
原因の特定はできませんが不具合の解消を優先したい場合にお試しください。
Advanced Mode > Advanced > APM > Erp Ready を 「 Enabled 」 に変更
※ 製品によっては、上記設定項目が設けられていないものもあります。
各種拡張デバイスの取り外し
チューナーカードや USB 機器等、Windows の起動に直接必要でないデバイスを可能な限り取り外したうえで、
動作を確認します。
これら設定の変更前と変更後の動作を比較し、起動の要因となっているデバイスが特定できましたら
該当デバイスの入れ替え、ドライバー更新等を行い不具合の解消を試みます。