はじめに
この FAQ について
この FAQ では、JEITA バッテリ動作時間測定法 Ver. 2.0 / Ver. 3.0 について説明します。
JEITA バッテリ動作時間測定法 ( Ver. 3.0 )
概要
Ver. 3.0 の改訂では、測定条件を改訂、平均化した値ではなく、動画再生時とアイドル時の動作時間を併記することで、利用状況ごとの動作時間がわかるように改訂されました。
● JEITA バッテリ動作時間測定法の新旧比較
項目 |
Ver. 3.0 |
Ver. 2.0 |
動作時間の表示 |
動画再生時およびアイドル時の動作時間を併記 |
動画再生時とアイドル時の動作時間の平均値 |
画面輝度 |
200cd/㎡以上 |
150cd/㎡以上 |
動画ファイル |
3840 × 2160 60fps |
1920 × 1080 30fps |
動画再生時の音量 |
ヘッドホンを接続し音量50%もしくはスピーカー最低音量でも可 |
ミュートでも可 |
アイドル時壁紙 |
指定壁紙 |
指定なし |
測定方法
関連事項
JEITA バッテリ動作時間測定法 ( Ver. 2.0 )
測定条件
JEITA バッテリ動作時間測定法 ( Ver. 2.0 )に基づき、以下の条件下で測定算出しています。
【 JEITA バッテリ動作時間測定法 ( Ver. 2.0 )とは 】
ノート型 PC のバッテリ駆動時間を測定するときに使用する測定方法です。
JEITA バッテリ動作時間測定法が制定される以前、各メーカーがカタログに掲載しているバッテリ駆動時間は、メーカーごとに測定方法が異なっていました。
それを是正するため、バッテリ駆動時間に大きな影響を与える画面輝度、CPU 負荷、HDD 負荷を統一することで、カタログに記載されている内容から、バッテリ駆動時間の比較ができるようになっています。
- 音量
- 最低とする。( ミュートでも可 )
- 画面輝度
- 150 cd/㎡ 以上。
最大輝度が 150 cd/㎡ に満たない製品においては輝度を最大とする。
画面に白を表示している状態での輝度で規定する。
白とは R、G、B 各画素データが最大値のときとする。
- 無線 LAN
- アクセスポイントに接続した状態とする。
通信方式、通信の有無、電波環境、アクセスポイントまでの距離については規定しない。
※ 無線 LAN 機能を有しない場合は設定の必要はない。
- その他の無線通信機能 ( Bluetooth / 3G 等 )
- オフでも可。
- 動画再生ソフト
- 動画再生ソフトをインストールしている場合は、インストールソフトを使用する。
インストールしていない場合は、ダウンロードまたは購入によりユーザが入手可能なものを使用する。
- 再生画面の表示サイズ
- フルスクリーン。
測定と動作時間の算出
- 測定法 a)
-
- 本測定法が指定する動画ファイルを読み出しながら連続再生し、 バッテリ動作開始からシャットダウンまたは休止状態に移行するでの時間を測定する。
- 測定条件: 上記の全てを適用。
- 再生動画の仕様:
- 動画サイズ
- 1920 × 1080 ピクセル
- 動画コーデック
- H.264 / AVC
- 映像ビットレート
- 10 Mbps
- フレームレート
- 29.97 fps
- 音声コーデック
- AAC
- 音声ビットレート
- 160 kbps
- 動画ファイルは、JEITA ホームページからダウンロードすることができます。
JEITA バッテリ動作時間測定用動画ファイル
- 測定法 b)
-
- デスクトップ画面の表示を行った状態で放置し、 バッテリ動作開始からシャトダウンまたは休止状態に移行するまでの時間を測定する。
- 測定条件:上記、動画再生関連以外の全てを適用。
- 動作時間の算出
-
- バッテリ動作時間は、測定法 a) 、b) で得られた動作時間を用いて以下の式で算出する 。
[ 測定法 a) + 測定法 b) ] ÷ 2
表示について
- バッテリ動作時間の表示に際しては、JEITA 測定法 2.0 準拠であることを示す。
- 単位は [ 時間 ] とし、小数第一位未満は切り捨てる。
- 表示に当たっては 「 約 」 を付けてもかまわない。(例: 約 x.y 時間)
例)
測定法 a)= 3 時間 15 分
測定法 b)= 8 時間 7 分の場合
( 195 分 + 487 分 ) ÷ 2 = 5.683 時間
表記は 5.6 時間。(または約 5.6 時間)