対象製品 | USB Power Delivery 機能搭載製品 |
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この FAQ では、USB Power Delivery ( USB PD ) 対応アクセサリーを選ぶ際の注意点をご紹介します。
USB Implementers Forum ( USB-IF ) という USB の規格作成団体により規格された、USB Type-C 端子に対応した給電規格の一つで 1本の USB ケーブルで最大 240W ( 48V / 5A ) の大きな電力の供給を行うことができます。
● USB Power Delivery ( USB PD ) 給電仕様
USB PD 給電仕様 または規格 |
対応電圧 | 対応 最大電流 |
最大 供給電力 |
電力 供給方向 |
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USB Type-C ( USB PD 3.1 ) (*1) |
5V / 9V / 15v / 20V / |
3A / 5A |
240W |
双方向 |
USB Type-C ( USB PD 3.0 ) (*1) |
5V / 9V / 15v / 20V |
3A / 5A |
100W |
双方向 |
電圧 ( V ) × 電流 ( A ) = 供給電力 ( W )
*1 対応は Type-C 端子のみ
● USB Power Delivery はなぜ USB Type-C を使用するのでしょうか
USB Type-C には 「 CC 」 と呼ばれる充電用の信号ラインがあります。
USB Power Delivery 対応機器は、CC ラインを通じて充電器側の供給能力情報と機器側の要求電力情報を自動的に交換します。
接続機器側は充電器側の供給能力以上の電力を要求しないため、安全に使用することができます。
【 参考 】 USB 給電仕様
USB 給電仕様 または規格 |
対応電圧 | 対応 最大電流 |
最大 供給電力 |
電力 供給方向 |
---|---|---|---|---|
USB Type-C ( Current 3A ) (*2) |
5V |
3A |
15W |
片方向 |
USB Type-C ( Current 1.5A ) (*2) |
5V |
1.5A |
7.5W |
片方向 |
USB Type-A ( BC1.2 ) |
5V |
1.5A |
7.5W |
片方向 |
USB Type-A ( USB 3.0 / USB 3.1 ) |
5V |
0.9A |
4.5W |
片方向 |
USB Type-A ( USB 2.0 ) |
5V |
0.5A |
2.5W |
片方向 |
電圧 ( V ) × 電流 ( A ) = 供給電力 ( W )
*1 ホスト → デバイス のみ
*2 対応は Type-C 端子のみ
ご使用機器の充電仕様に合った出力の充電器を選びましょう
USB Power Delivery ( USB PD ) 規格上は最大 240W までの対応ですが、対応できる最大電力は充電器やデバイスにより異なります。
特に消費電力の大きいハイスペックなノート PC などは、機器側が必要とする電力に充電器側が対応しているか対応の 「 W (ワット) 数 」 を確認しましょう。
例えば、ノート PC が 65W の充電を必要とするなら、65W 以上の USB Power Delivery ( USB PD ) 対応充電器を使うのが理想です。
出力が不足していると、充電速度が遅くなったり、充電ができなかったりします。
USB Power Delivery ( USB PD ) 対応の USB Type-C ケーブルには 3A 対応と 5A 対応の 2 種類がある
USB Power Delivery ( USB PD ) 規格で給電する際に 60W より大きな電力で使用する場合には、「 対応充電器 」、「 対応機器 」 の他に 「 対応ケーブル 」 が必要になります。
USB Power Delivery ( USB PD ) に対応しているケーブルには 「 20V / 3A 対応 (最大 60W 対応)」 と 「 20V 以上 / 5A 対応 (最大 240W 対応)」 の 2 種類が存在しており、60W より大きな電力で給電する際は eMarker と呼ばれる認証チップを搭載した 「 5A 対応ケーブル 」 を使用する必要があります。